塩竈港から船に乗り約30分。浦戸諸島は、松島湾の入り口に浮かぶ離島です。
“八百八島”(はっぴゃくやしま)と呼ばれるほど、松島の景観は大小230あまりの島々からなり、波によって浸食された奇岩と松林で構成されたみごとな景観が広がっています。
その中心となっているのが桂島・石浜・野々島・寒風沢・朴島。それぞれのどかな集落があり、歴史と豊かな自然に培われてきた人々の暮らしが息づいています。
「がんばる浦戸の母ちゃん会」が活動の拠点とするのは、この中の桂島。浦戸諸島の西部で塩竈本土から最も近く、一番人口の多い島です。周辺海域は平均水深3mと浅く、プランクトンが豊富で穏やかであるため、昔から海苔や牡蠣の養殖が盛んに行われてきました。春先の夜の海にはシラウオ漁の漁火が美しく輝き、浦戸諸島の春を告げる風物詩となっています。
宮城県漁協浦戸支所に併設されている「番屋」は、母ちゃん会のホームグランド。ここでは浦戸諸島で生産された海産物や農産物を使って、メンバーが日々加工品やお弁当、オードブル作りに励んでいます。現在、桂島には食事処がないため、会ではお弁当やオードブルの予約販売も行っています。季節折々の食材を使ったその美味しさが評判を呼び、浦戸諸島内の会合や、島外から訪れる団体やイベント等に幅広くご活用いただいております。
「合同会社がんばる浦戸の母ちゃん会」は、平成28年7月に浦戸諸島で養殖業を営む女性33名が出資して設立されました。きっかけは東日本大震災です。津波により海苔や牡蠣の養殖施設や作業場、住居までもが流失してしまい、それまでは支所ごとに活動を行っていましたが、漁協から独立した合同会社という形で取り組みを開始。浦戸で獲れた美味しい食材をより多くの方々に“おすそわけ”して知って頂きたいという思いに至り、活動を続けています。
社名 | 合同会社がんばる浦戸の母ちゃん会 |
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所在地 | 宮城県塩竈市浦戸桂島字庵寺30番地3 |
電話 | 070-2013-2065 |
設立 | 2016年7月 |
代表 | 内海みな子 |